短編集－憶－

ひとと、ひとならざるものたちの、すれ違う時間や想いの果てに残る、記憶。そのひとかけらを拾い集めてとじこめました。

冬の海辺の宿で聞く、女将のむかし語りと不思議な声。とうに朽ちたあの家は、何を見てきて、何を重ねていくのだろう。

夏のシギショアラ。熱い空気と時計台、この街で出会った吸血鬼のこと。ビール片手の彼の話はきっと、正しい。※BL要素有

村のはずれの小さな社は、ふたりの聖域であり大切な住処。秋の実りを見届けて、いつまでもそこで虹を待つ。※BL

渡せなかった卒業証書。あの春はもう戻らないけれど、これからも季節は巡っていく。思い出を、ずっと底に留めながら。

製本版は完売いたしました。ありがとうございました。

文庫サイズ/52ページ/500円

2018年7月16日発行（2019年3月21日頒布終了）

印刷：STAR BOOKS

使用紙：

新・星物語マーガレット(表紙)、淡クリームキンマリ(本文)、D’CRAFTフラワー(遊び紙)

短編集 －憶－