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推しを嗅ぐ日。


今日はそういう日です。

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます。井中まちです。

推しが届きました。

なので、嗅ぎます。

 

今日はそういう日です。

ご了承ください。

 

というわけで今回ご紹介するのはこちら。

我が推し、グエル・ジェタークくん(推定18)のイメージ香水です。

キャラクターフレングランス専門店・プリマニアックスさんより、なんと絶賛発売中。

お値段はだいたい『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Blu-ray特装限定版1本分(ECサイト価格)です。

 

すごいね、Blu-ray1本分でキャラクターが嗅げる時代だよ。

 

推定18歳のハイスクールスチューデントのかほりににちゃにちゃするオタク、大変気持ち悪いですね。

知ってる。

でも嗅ぎたかったんだよな。

Blu-ray1本分出してでも嗅ぎたかったんだよな。

 

こんな気持ちはじめて……トゥンク……。

というのもわたくし、特定のキャラクターを推すということがあまりなく(なにせ関係性のオタクなので)、推したとしてもキャラクターグッズなどは買わないタイプだったんですね(なおガンプラは別腹とする)。

ちなみに水星の魔女も関係性のオタクのツボを押しまくってくれているおかげで関係性のオタクとして関係性のオタク的な推し方、まあ要するに箱推しを継続できているわけですが、なんかね。

 

突出して輝いてしまったんだよね、グエルくんが。

 

本当に幸せになってほしい。

ていうかまず病院に行ってちゃんとしたカウンセリングを受けてほしい。

金なら俺が出す。

でも絶対グエルくんのほうが俺より金持ってる。

 

まあそんなわけでね。

買ったんですよ、推しの香りを。

 

きっかけは本放送終了後に配信されていたラジオでの声優さんたちの反応でした。

グエルくん役の阿座上洋平さんが「おい、いまグエル来たぞ!」っていうほどにキャラクターを表現した香り。

キャラクターを表現した香り?

キャラクターを表現した香りってどういうこと??

どうやって表現するの???

 

気になるじゃんねえ、そんなの。

 

ただそこでひとつ問題がありました。

私は香水や芳香剤、柔軟剤などの合成香料がめちゃくちゃ苦手で、下手すると胃の内容物を公衆の面前にさらけ出してしまいます。

そんな私に、嗅げるのか、推しが。

 

ま、結局買ったんですけどね。

 

嗅ぎました。

結果からいうと嗅げました。

多少アレですがまあまあ大丈夫なたぐいの香りでした(個人の感想です)。

というかじつは実物が届く前に某アニメイトでいま発売中のキャラクター全員分の香りを嗅いでたんですが、その中では一番大丈夫な香りでした。

なんか明らかにグエルくんだけ方向性が全然違う感じの調香だったので、好みがはっきり分かれるんじゃないかなと思います。

いやマジで香水ぜんぜんわからんから知らんけど。

 

そんなマジで香水ぜんぜんわからんマンな私による「グエルくん嗅ぎ体験」。

香水はだいたい30分かけてトップノート、ミドルノート、ラストノートと香りが変化していくらしく、しかも利用者の体温やもともとの体臭によって唯一無二の香りになるとのこと。

というわけでいい感じに実験をすべく、「紙にワンプッシュ」と「自分の手首にワンプッシュ」の2パターンで記録を残しました。

だいたい5分おきに香りをチェックしてメモっていった私の生感想をそのままお届けします。

よかったらお付き合いください。

(本編視聴済みじゃないと全然わからんテンションでお送りします)

 

 

【パターン1・紙にワンプッシュ】

 

直後:柑橘系のお香!?が、なんかズァッ!!ときて、すぐにほのかな甘さが出てくる。

5分後:甘い。かなり柔らかくなった。落ち着く香り。

10分後:えっ、儚い……?めっちゃ儚くなっ……消え……?だ、大丈夫グエルくん大丈夫??あ、でもうっすら気高き香りがする。けど気配が薄い。大丈夫???

15分後:鼻がバカになってきた。でも気配が戻ってきた気がする。存在感が増した。

17分後:嗅ぎすぎてくしゃみ出てきた。

20分後:あれなんかだいぶ存在が戻ってきた!?だいぶお香。強いお香。いいとこのお寺の長男が他を睥睨しながら取り巻きを連れて歩いてくる。

23分後:木!?いま木通り過ぎたな!?

25分後:おおおおお全然違う香りだ!!森!!なんかこう、木と、なんか……花……甘い香りと……木……森……落ち着く……俺が虫だったらここに住んでる。

27分後:嗅ぎすぎて咳出てきた。

30分後:もはや大地。母なる大地。すべてを包み込みながら光に手を伸ばす大地。

全体的に:なんかこう一貫してお香が一筋の煙を天高くまでまっすぐに立ち昇らせてる感じ。

7時間後:なんか清涼感のあるお香。

 

 

【パターン2・自分の手首にワンプッシュ】

 

直後:いまグエルくん通ったな!?ホルダー様が!ホルダー様がおる!!すんごい若い、なんかこう、あの、ズァッ!!ってくる感じ。あのなんか、ジェタークの御曹司だ!!(ズァッ!!)って感じ。あーでもなんかやっぱりすぐほのかに甘さが出てくる。これはあれか?家族とかジェターク寮の仲間たちに対するそういうアレか??

5分後:なんか、なんだ、なんか強い。なんか、つよい。あのー、なんだ、強くあらねばならぬ男のにおい。いやでもなんだろこれ、台湾料理……?

10分後:完全に台湾料理。でもちょい落ち着いたかもしれない。ほのか~に奥のほうからちょっと甘いんだけど自立してるというかストイックな感じの香りがする。

15分後:なんか……迷ってる?どうした?自信なくなっちゃった?表向きの強さの奥に、隠しきれない繊細で複雑な内面が現れつつあるような気がする。

20分後:だいぶ落ち着いてきた。キャンプだ。これはキャンプの香り。やっぱりなんか甘いな。もしかしてマシュマロ焼いてる?

25分後:森でお香焚いてる????いや、山奥の寺?????で、修行してる????????

30分後:早朝の森。その中で、一輪の花を見つけた。光が差している。

35分後:すべてが洗われた。奥からふわりと包み込むような甘さ。さよなら儚き子供時代。

7時間後:なんか和装に合いそうな香りになった。ていうかこれはアレだ。完全にお香だ。

 

 

はい。

そんな感じです。

こうして振り返ると、紙につけた時と自分の手首につけた時とではだいぶ香りが違うみたいですね。

とりあえずなんか複雑な香りっぽい。

二面性があるようで一貫しているというか、すんごいまっすぐなんだけど本音は見せてくれないのよね~っていうか。

「その高潔さが、傲慢さが!兄さんの罪だ!」ってラウダくんが言うのもわかるし、「おまえのそういうところが昔から嫌いだった!(めっちゃ好き!!!!)」ってシャディクが言うのもわかる。

グエルくんがスレッタに惹かれるのもなんかわかる。そして私はヴィム・ジェタークを全力でぶん殴りたい。

だからまあつまり、

 

ほんとにキャラクターって香りで表現できるんだな

 

ってことです。

すごいね、キャラクターフレグランス。

めちゃくちゃ楽しい体験でした。

 

香水とかが苦手な人でもお香は比較的大丈夫、という話を聞いたことがあるので(私もお香は比較的大丈夫です)、なんか全体的にお香っぽいグエルくんの香りは大丈夫だったのかもしれません。

 

いやしかし、アレだね。

グエルくんって実は寺生まれの子だったの??????