みなさんこんにちは!いま私の願いごとが叶うならば推しを推したい、井中まちです!
突然どうしたって!?だってほら、11月4日は「いい推しの日」だから!!(この記事を書いているのは11月7日です)
耐えられなかったんだよ……いや、ほんとはいい推しの日にこの記事書いちゃおっかな~って思ってたんだけど、その気持ちをぐぐいっとおさえて原稿進めてたのよ。本当よ。うそじゃないよ。
でももう耐えられなかったんだよ。
だってTwitterのフォロワーさんが「ドクターストーンおもしろい?」なんて呟くから。
おもしろいよ!!!!!!!!
というわけで、今回は私がいま推しに推している漫画『Dr.STONE』を推します。
ただただ、推します。本当にそれだけの記事です。よろしくお願いします。赤文字はテストに出ます。
※そんな私はつい最近アニメから入り、単行本全巻(+外伝)大人買いして完全に沈んだにわか沼の民です。本誌はノータッチ派。
『Dr.STONE』とは
原作:稲垣理一郎先生、作画:Boichi先生による漫画作品。週刊少年ジャンプにて連載中。
次にくるマンガ大賞2018コミックス部門2位入賞、第64回小学館漫画賞少年向け部門受賞(ってWikipediaに書いてある)。
石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がる!前代未聞のクラフト冒険譚(アドベンチャー)、ここに開幕!
(アニメ公式サイトより引用)
【あらすじ】
その日、全人類は謎の現象によって一瞬で石化した。
幼馴染の小川杠(おがわゆずりは)に長年の想いを告げようとしていた高校生・大木大樹(おおきたいじゅ)も、それができぬまま石像と化すが、「杠に想いを伝える」という強い意志だけで意識を保ち、3700年ののちに復活を果たす。
大樹が目にしたのは、文明がすべて消え去り、原始の森へと還った世界と、おびただしい数の人間の石像だった。
そんでまあなんやかんやいろいろあって、残った人類は大樹一人なのかと思われたそのとき、一足先に目覚めていた友人・千空(せんくう)と再会する。
この千空が、3700年間ずっと経過秒数を正確に数えていたり、科学知識がマジヤバのヤバだったりするスーパー高校生科学マンなんだけど、まあそんなわけで「石化や復活の原理も科学的に突き止めて世界を取り戻す。ゼロから文明を作り出してやんぞ!」って2人でめちゃくちゃがんばりはじめるよ。
ちなみに主人公は大樹くんではなく、友人の千空くんのほうです。「ドクターストーン」で画像検索すると真っ先に出てくるであろうネギ頭の子が千空くんです。
その頭どういうことなの(いろんな意味で)。
たぶん作中いちばんの謎が千空くんの髪の毛だと思う。わからない。量子力学くらいわからない。
量子力学といえば、千空くんは10歳で量子力学を理解していたみたいです。は????????
(まあでも実際、『12歳の少年が書いた量子力学の教科書』なんて本があるくらいなので……いるんですよね、天才ってやつは……)
千空くんったらまず初登場シーンがヤバくてですね。当時15歳の高校1年生なんですけど、なんと学校の理科室(科学部室)でペットボトルのキャップ(ポリエチレン)からガソリン精製してるんですよ。
「ポリエチレンの分子構造考えろバカ。ガソリンの長さに炭化水素ブッタ切ってるだけだ。見りゃわかんだろ」(1話より引用)
……いや、わかるよ。言ってることはわかる(ポリエチレンとガソリンは同じ炭化水素でできており、その分子の結合のしかたが異なります。フッ……私が説明できるのはここまでだ)。
わかるけど。
は??????なに言ってんだ。
あーっとここで!偶然にもドクスト科学監修のくられ先生が実際に実験をされた記事が!!→家庭にあるプラスチックからガソリンは作れるか!?ヘルドクターくられの1万円実験室
……フゥ。とても自然な流れでくられ先生のご紹介もできたな。
ついでにこの1話目は少年ジャンプ公式サイトで無料試し読みができるということも言っておこうかな。自然な流れで。
まあポリエチレンからガソリンなんてまだまだ序の口だったということを読者はのちにこれでもかというほど思い知らされるわけですが、とりあえずこの時点で科学(がわからないなりに好きな)キッズはガッツリ心を掴まれてしまうわけです。
はい、私はキッズです。
15歳美少女なんで。
ところでこの漫画、私は単行本の作者コメントも毎回楽しみにしているんですが、それによると作画担当のBoichi先生は「SF漫画が描きたくて物理学を専攻したし、1000巻ある科学本も読んだ」のだそうです。
そんなん惚れるやん(人として)。
さて、ここまでお読みいただいたならおわかりいただけるかと思いますが、この作品、「本気で科学を愛する人たちによる本気の科学漫画」でございます。
言うても。
言うてもやで?
あくまでも「漫画」、それも「少年漫画」としてのおもしろさが優先されている(というのもちょっと語弊があるような気もするけど)のがもうめちゃくちゃによくてですね。そこがもう……ほんと……好きなわけですわ……ジーマーで……。
まあね、だってまず「全人類が一瞬で石化しました!」ってめちゃくちゃファンタジーだもんね。
でもな。この石化についてはまだ全部明らかになってないんだけど、しっかり法則性があって、序盤ですでにメカニズムの仮説が一部とはいえ立っていて、それを人類の既知の物質によって証明できる。ということは、これは作中の科学で解き明かすことのできる現象なわけです。
ここで主人公・千空くんの名言をひとつ。
「ファンタジーに科学で勝ってやんぞ」
ヒューーーーーーー!!
唆るぜこれは。
もちろん、ファンタジーを否定するつもりはありません。私が主に書いてんのもファンタジーだし。あとはまあ、この漫画自体、いうてファンタジーだと思うし(多くのフィクションがそうであるように、この作品も「こまけぇこたぁいいんだよ!!!!」精神がないと楽しめないと思います。私はエンタメには「こまけぇこたぁいいんだよ!!!!」精神と「こまけぇことしかないんだよ!!!!」精神の両方が大事だと思っています。その塩梅がな……ほんと……うまいのよ……すっっっっき……)。
まあ、その、あれです。これはもう、「科学はそれがおもしろいから」としか言いようがない。そういうのが……好きやねん……。
「ファンタジーなら鋼の錬金術師とかが好き」って言えばなんとなく伝わりますかね。伝わらんか。伝わらんな。
とりあえず博物ふぇすてぃばる!とかに喜び勇んで行っちゃうお友達は試し読みをすればいいじゃない!!!!
お願いしますしてください!!!!あとアマゾンプライム会員の方は、アニメ1期全話見放題なんで!!!!
ちなみにアニメ1期はだいたい単行本7巻までの内容なんですけど、なんとその続きが2021年1月から放送開始されるんですよねーーーーーーー。えーーーーーーすごいタイミングーーーーーーーーー。観るしかなくなーーーーーーーい????
来月には、はやぶさ2も帰ってくるしねーーーーーーーーーー(????)
なんか推しを推すのって難しいな……こんなもんじゃないんだよ……なんか違うんだよな……。
あのー、ここまで科学科学って言ってきましたけど、要するにふつうにおもしろいんです。たぶん科学に興味なくても。
というかむしろこれで興味を持つキッズたち多いと思うんだよな。そういうのすごいと思う。
ただもともと興味があれば、「次はこれを作るつもりだな!」っていう予想が当たったときのうれしさを噛みしめることができます。すっげえうれしい。
私の基本的な考え方として、人間賛美をするつもりはこれっぽっちもないんですが、しかしこの漫画を読むと「人間として」胸が熱くなるのを止められないんです。
人類科学史200万年。ンァーーーーーーー……うん……(泣)
人間の常として、その力を間違った方向に使おうとしたり、相いれないものを悪として封じ込めてしまおうとしたり……まあ、あるじゃないですか。そういうのもね、ちゃんと描かれているんですよ。
それらと向きあい、どう対処すべきかを考え、一歩ずつ地道に前へと進む。でもあくまでも根底にあるのは「知りたい」という純粋な欲求。
それがまたいいんだよなーーーーーーあーーーーーーーーわかりみが深いーーーーーーーーーーーーーー。
いやこれネタバレ回避しながらプレゼンするの難しーーーーーーーーーーー。
できるだけネタバレしないようにするとなんも語れん。だがしかしネタバレしたくない。まっさらな状態で触れてほしい!!!!
これがオタクの苦しみよ!!!!!!ヒィン!!!!!!!!!
とりあえず千空くんめっちゃいい子なので安心して読んで……。
こわいときにちゃんとこわがれる(えらい)、つらいときにちゃんと泣ける(すばらしい)、ちゃんと人に頼れる(パーフェクト・グッボーイ)。
ハァァァァ……親御さんにすごい大切に育てられたんだわこの子……口は悪いけど……。
ここの親子関係エモすぎてエモが放射性崩壊するレベルなので、どうぞよろしくお願いします。
ついでにそこがよりしんどみあふれるものになる外伝『Dr.STONE reboot:百夜』もよろしくお願いします(そういうよさみもあふれてるんだけど、この外伝がまた熱いんですわ。あと科学監修の本気度に度肝を抜かれた)。
大丈夫。外伝は1冊だけです。つまりいまなら本編18巻+外伝1巻を買えば済んでしまうんですね。実質タダだな。
あと小説も2冊出てます。私はたぶんそのうち買うと思います。
もともと外伝とかを好まないタイプのオタクである私がこうなってるってことはそういうことです。探さないでください。
ところでですね、アマゾンプライムミュージックってあるじゃないですか。
なんか、ね。プライム会員ならね。アニメ1期のサントラ(1も2も)が追加料金なしで聴けちゃうんですよねーーーーーーー。
ウソーーーーーーーーすごーーーーーーーーーい。
曲もな……いいんだよな……。
とくにアニメ終盤の挿入歌『One Small Step』がね、ほんと……
泣っ。
でもこの曲を聴く前に本編を観て……観るか読むかして……お願いだから……。
まず曲のタイトルよ……月……月面着陸……オァッ……(鳴き声)。
まあ、そんな感じです。
推せた感ないなーこれ。ちゃんと推せてた?私大丈夫??
いやまあ私の世迷言はどうでもいいので、もし現時点でご興味をお持ちなら、ご自分の目と感覚で確かめて、あわよくば沼に落ちてくださいよろしくお願いします。
沼の底で待ってるぜ。
☆最後に、この作品に直接関係あるわけではないけど、これが好きなら好きだと思うよって本をご紹介しておくよ!
『ゼロからつくる科学文明 タイムトラベラーのためのサバイバルガイド』
人間、一回滅ぼしたあとにゼロから科学文明作るの好きだな……。